定款の見直し

 会社法が制定されるまでの「定款」は、ほとんどどの会社でも書いてあることは同じであり、あまり特徴と言えるものはないのと等しい状態でした。

 しかし、会社法が制定され、「定款自治」(各会社がその身の丈に合った会社のあり方を考え、それに沿った経営内容を実現するために、法制度を自由自在に活用できるようになった)が認められるようになり、定款で「経営の特徴」を表すことができるようになりました。これらは、「戦略的定款」を活用した経営と呼べると思います。

 また、「商業登記簿」上で、公示内容になっていないことも、定款で定めることができるので、時には定款を誰かに見せるということもあり得ることになってきました。このように消極的に定款の開示を行うだけでなく、会社によっては「ホームページ」上に「定款」を公開している会社も出てきているほどです。

 見直しの内容としては、定款の前文に会社の理念を入れる・機関設計・会社の内部統制・種類株式・種類株式を活用した融資等に活用できるのではないでしょうか。もちろん、これ以外にも「戦略的定款」を活用する方法は多く存在しています。

 「定款」の見直しを考えているが、どのようなものにするのが会社にとって最適であるのか、悩んでいる会社経営者の方は当事務所に一度ご相談ください。